【3.11震災に寄せて】子供あり家庭の防災グッズのススメ

東日本大震災に対する復興支援を考えるのもいいけど

「なにかできる事はないかしら?」と情報を探してネットサーフィンを繰り返すだけなら、
まずは次来る震災に備えて自宅の防災グッズチェックするほうが
手軽に、確実に、役に立つ行動だと思ってます。
近い将来、確実に来る災害から一人分でも被害を小さくできれば、
その手が復興に回せるとも思うわけです。

偉そうついでに申し上げれば、現地の方が感じる復興って
「お金が集まることじゃなく、人が集まること」と仰っていたので
寄付よりその地に足を運ぶことがもっと広がればいいなあと思ってます。

前置きが長くなりましたけども、我が家も防災グッズチェックをしました。
ゆるーい雑な育児してるかーちゃんも、ここだけはちゃんと手をかけてます。

…力入れすぎて記事がながーくなっちゃいました。
分割、あとでやります。

我が家の防災グッズの中身

自宅に2つ、車に1つと医療ボックスを入れています。

防災グッズに使ってるバッグ

自宅用は旅行用に使っていたバックパックを2つ。
バックパックって言っても小型の部類なので、
2、3泊分の荷物を入れたらぱんぱん! になるくらいの大きさです。
そのうち一つはキャスターがついてるやつで、布製キャリーケースとも言えるかも。

車用は「防災用品」と書かれた巾着型の袋1つに、医療用品を入れたCDケースを使ってます。

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防災グッズに入れてるもの

【すべてのバッグに入れたもの】
A5クリアファイルブック(防災ファイル)
・古い住民票
取り寄せたものの使わなかった住民票を入れておきました。
・母子手帳のコピー
子供の健診の結果を残すという側面もありますが、ワクチン情報って手元に意外と残らないんですよ!
種類も多くて、いつ接種したか忘れちゃうし。
病院のカルテにも残らないので、記入済みページは全コピーをおすすめします。
・保険証書・年金証書のコピー
これも「覚えられないけど大事な情報」です。
混乱の中保険会社に問い合わせても、保険会社の情報管理システムがダウンしてたら
いつになっても整合されない!
お役所もそうです。
もちろんそのくらいの災害になったら、無事でいられる保証もないですけどね…
・家族の健康保険証のコピー
医療機関にかかるときあるといいです。
実際被災地となったら保険証なしでも対応してくれると思います。
が、離れた場所に一時避難した場合はそうもいかないようです。
・免許証のコピー
保険証あれば身元情報は確保されますが、念のため。
・口座番号
通帳コピーはしません。盗まれることも考えました。
銀行名、支店名、名義なんかは覚えられていると思うので、
覚えられない口座番号だけメモしています。

水(2Lペットボトル1本)
本当はこんなんじゃ足りないですが、足りなきゃ大人は雨水でも川の水でも飲んでればいいので
お子様用。

トランシーバー
これ、夫がサバゲー好きなのもあって震災後すぐに何種類も集めてました。
「どのくらいの距離まで通話できるか」というテストも実際にしましたので、
こまめに作動チェックしてます。

モバイルバッテリー
ガラケーからiPhoneに変えた時に入れました。
バッグチェックのタイミングで充電しますが、浸水したら終わる…
(ジップロックには入れてるけど)
とりあえず1回でも充電できれば。

油性ペン
意外かもしれませんが、お子様がいらっしゃる方は命綱になります。
特におしゃべりできないお子様には必須。
有事の際に、
「名前・生年月日・住所・親の名前・連絡先・疾患やアレルギーの有無」
可能なら「親族など親以外の連絡先」
を  体に直接直書きします。
”直書きなんて虐待”だ? …は? 何言ってんの?
離れ離れになったら自分じゃ助けてあげられないんだぞ?
せめて、誰かが手をとってくれた時スムーズに保護してもらえるよう、
守るための命綱です。

ヘッドライト
小型のLEDヘッドライトです。照らせればいいので何でもいいですが、
手持ちにしたら煩わしいかなーと。

乾電池(エネループ単4電池)
6本。ヘッドライトとトランシーバー用です。

保温シート
アルミニウムの薄く、軽い、大判シートです。

医療品
痛み止めのロキソニン、絆創膏、ガーゼ、オロナイン、テープ、蚊取り線香、ムヒ、消毒綿。
車用の医療ボックスには他に、多めのガーゼ、はさみ、消毒スプレーも入ってます。

カンパン
小型缶1缶。

おしりふき
子供のおしりも大人の身体もこれでスッキリ!
手も拭けます。

マスク
一人3枚ずつ。バッグの外側のポケットに入れ、取り出しやすくしてます。

軍手
大人用の1対ずつ。

タオル
小さいの1枚は両方のバッグに、片方のバッグにはバスタオルも1枚入ってます。

ゴミ袋
ゴミを捨てるだけでなく小型のものは調理にもコップ代わりにも、大型のものはトイレにも!

非常用トイレ袋
2枚くらいずつでしょうか。袋ならかさばらないです。男性は露出していただくとして、私用。

バッグを分けて入れているもの

夫用私用としてますが、夫と私の状況によって持ち運ぶバッグは変えます。

【夫用バッグ】

固形燃料、着火剤

折りたたみ型給水タンク
もちろん空です。

小型ドライバーセット

ロープ
山へ幻の食材を探しに行くつもりだろうか。

【私用バッグ】

おかゆ
レトルトのもの。

おむつ15枚
サイズアップしたのもあって、これが限界でした…
布おむつカバーも入れたので、足りなくなったらタオルでも服でもちぎって当てときます…

子供の服2着
はじめは荷物を少なくできるつなぎのものばっかりだったのですが、
足元ばっかり汚れたり上ばっかり雨で濡れてしまったり、という事が多いので
セパレートのものを入れました。
多少の汚れなら気にせず1週間くらい着てもらいますけどねえ。

子供用スプーン・フォーク

抱っこ紐
背中にはバッグを背負うので、前抱き用。

反射たすき
反射材の使われたたすきです。お子様用。

この他【車用】には、非常用トイレセットとおむつが多めにあります。

あえて防災グッズに入れてないもの

印鑑
あとで作れますし、震災時無くても拇印とサインでなんとかなりましたし。

現金
お金があっても購入する物がなければ意味がない、と震災被災地で知りました。

2L以上の水
水の備蓄は3日分を推奨されています。

しかし持ち歩くのは別の話。
水はかさばる、重い! でも一番大事。このジレンマ。
被災したら安全が確保される人が多い場所(重要)に移動して、
大人は雨水、最悪尿の濾過も覚悟して最小限にすることにしました。いやマジで。
娘がミルクを卒業しているので、ペットボトル1本。
これで大人2人子供1人、ギリギリ2日かな…と思ってます。
夏なら川へ行くしかないですな。

ミルク飲む子がいるご家庭は、もっと持ってないとダメです。
長期保存水も、配られる水も、ミルクに使えるかわかりません。
被災したらすぐ、被災のない遠方に移動するつもりでいるべきと思います。

食べ物
バッグに少しは入れてありますが、全然足りません。食べること大好き家族、
餓死するかもしれません。
けども、代替できるものがある物資は切り捨てました。食べ物も実はそう。
子供用のビスケット1日分などに絞り、大人は草でも食ってます。
結構食べられる草ありますしね(って書くとどこまで悲観してるんだと言われそうですが)。
合言葉は「木は食っても、キノコには手を出さない」。
どうしても、という方はパックご飯を入れて、少しずつおかゆにして召し上がると良いです。

防災グッズをチェックするタイミング

季節の変わり目だったり、子供のおむつや服のサイズが変わったときだったり、
食材の賞味期限が切れそうなとき、東日本大震災のあった3/11にチェックしてます。
中に入っているもの(と賞味期限など)をハガキ大にまとめて
ビニール袋に入れてバッグ外に貼っておくのですが、これで賞味期限切れチェックしやすくなってます。

それと中身もまだまだ試行錯誤中で、より長持ちしそうなもの、手軽に使えそうなもの、
代替のアイディアが出たものは入れ替えたりしてます。
もっとコンパクトに収まるはずなんだ…

防災グッズに何を入れるか、選定基準

これは『予想される災害をどのくらいに設定するか』によります。
全国地震動予測地図「J-SHIS」がとても参考になります。
http://www.j-shis.bosai.go.jp/

水害を重視すれば我が家の防災グッズの「水」を減らし「浮き輪」とか入れますし、
噴火を予想すればどれか減らしてでも「防じんマスク」「メガネ」を追加すると思います。

どうしても「あれもコレも必要!」と詰め込みがちになってしまう防災バッグですが、
そんな時は『2日生きるのに必要なもの』に絞るのをおすすめします。
肝心なのは『生活に困らないもの』じゃなくて『生きるのに必要なものです。

子供のへその緒とか手形足形、友人たちからの記念品…など
失ったら取り返しがつかないものがたくさんあると思います。
でもそれでは生きられない。
その品々が役に立つのは、生き永らえて生活を立て直そうとする頃の心、支えが必要なとき。
まずは命。
写真に撮ってプリントアウトして防災ファイルに入れてもいいし、データにして持ち歩くか、
クラウドに保存しておくのがいいです。
実物は手にできないけど、影も形もなくなるわけじゃないので。
幸運にも消失せずまた手にできる可能性もゼロじゃない。

なぜ2日分か、というその根拠はないです。
ないですが、2日あれば人が集まるところにいけるはず。
人が集まれば物資もアイディアも集まります。
ハナから頼るつもりではないのですが、
自分が自由に動けない状況なんかも想像すると、子を守るのなんて1人では厳しいですから。
あ、実は夫が死んでるパターンで想像してます。
夫も私が死んでるパターンで想像してますがね、すっごく仲良しですよ?
子供が死んでるパターンは想像できませんでした…可能性はあるけど、心情的に無理ですし、
実際に体力・物質の負担がかかるのは子が生きてるパターンですし。

我が家では

『震度6程度の地震が東京近郊で起きた場合』としました。
ここからは想像メインに、どんな悪い被害が起きるかを夫と話合いました。
市役所のホームページにある、「危険度マップ」は参考になりますが、
さらに地元の図書館の郷土資料室で、古地図も手に入れてきました。
震災直後に被災地へ足を入れた経験も、すごく生きています。

幸い我が家周辺に津波はおきそうにないので(津波来たら都内全域水没してる)、
海からの被害は考えないことにしました。
それから地図・古地図から「液状化」「川からの浸水」も考えにくい。

「家屋や樹木の倒壊」「家屋火災」「断水」「停電」「道路の損壊」、
そこに加えて、
川の向こうにある市街地以北への移動が困難になることを想定しています。
市役所とか保健所とか大きな病院は軒並み北なので、
多分使えないことになると思います。
なので、お役所は頼れない
資料をコピーしたのはこのためです。

車は使えないと思います。
ガソリンが届かないのもそうですが、
周辺の住民が全戸車移動をしたらどうなるか…
道も無事と考えないほうがいいですし。
車の中に防災グッズを入れたのは、移動中に災害に遭った場合のためです。
いざとなれば車はさっさと捨て置くつもりでいます。

他に参考にしたのは遠距離ウォーキングレコードです。
長距離ウォークに向けて鍛えた大人が寝ずに24時間歩いた場合の距離は、75kmだそうです。
普段運動していない自分(女)が防災バッグを背負って、駄々をこねる子供をつれてどこまで歩けるか。
2.5km離れた駅まで徒歩20分という脚力の私。1時間で7.5km。
そんなわけないだろう、休憩10分を2回入れて、1時間で5km。
これでも子連れではハイペースだと思います。
実際にテストしてみればいいんですが、予想では1日30kmとしました。
……実際はなるべく歩かないほうがいいですよ?
歩かず体力を温存したほうがいいのですが、状況によって移動しなくてはならない場合もあり得る。
2日で60km。
これだけ移動するつもりでいれば、物資が手に入りやすい避難場所も確保できると考えてます。
なので荷物も必然的に1日30km歩ける量になりました。

ライフラインがどうなるか

電気は5日の停電を予想しました(実際に震度6程度の被災地がそうだった)。
電気が必要になるものは諦めています。

ガスはプロパンなので使えそうですが、給湯スイッチが電気なので使えないですね。
ガスコンロ直でチャッカマンか。あると便利そうです。
火をおこせればなんとかなります。
余談ですが被災、自宅が半壊してガスが使えなくなった夫実家は、庭で連日バーベキューしてました。
震災直後の暗い周囲の中、一件だけ賑やかでした…メンタル強いわ…

問題は水。
震災時水は比較的早く入手できるようになっていました。
ただ、取水ポンプが損壊したり排水管が破裂しまくっている地域が
日常的に蛇口から水を使えるようになるには1週間以上かかってましたので、
自宅に空でもいいからタンクは必須。

我が家にはタンクに飲めない水(水道水にわずかに塩素を追加した保存水)と、
長期保存水ペットボトルを確保しています。
水道水保存してもいいのですが、こまめに交換するのが面倒なんで保存水に頼ってます。

あとは休みの日なんかに、お子様と雨水の濾過実験やっておくのもいいですよ。

食べ物など。
手に入りにくくなるのは必至でしょうね。だけども工夫でなんとかなる部分でもある。
自力で食べ物を調達できない子供の分を確保して、自宅に缶詰やご飯パックなどはおいてあります。
夫も私も極貧ぐらし経験者プラス田舎者という経歴は強いです。
少ない食材をいかに光熱費をかけず増やすか、そんな毎日を送ってたのでミミズ食えます(!)。
そこまで経験する必要なんてまーーたっくないですし絶対オススメもしませんけど、
アウトドアレジャーなんかで食糧難疑似体験しておくのがベストだと声を大にして言いたい。
ほんと。
できれば、コンビニが遠く、電気も不便、ケータイ電波なんか届かないっていう山里でキャンプがいいです。
たとえば…関東の秘境城里町(ってまた城里バカにしてる)。
城里町 うぐいすの里 (http://uguisu.shirosatocamp.jp/
昨年宿泊施設が廃止されてしまいキャンプ受付はできなくなりましたが、
バーベキュー利用はできるのでぜひ。
都内から行った大学生が、近隣の道路で良く泣いてます(実話)。
「コンビニどこですかぁ!」とか「ドコモの電波が届かない!」とか。
これって災害予行に最適ですよね(誉めてる)。

仲良くさせていただいてるわっきさん(twitter: @d_wackys)の動画もお勧めしておきますね。
本格的でないグッズでアウトドアレジャーができるアイディアたくさんで、災害時のヒントになります。

最後に

東日本大震災から4年経ちました。
まだまだ爪あとが残ったままの地域が少なくありません。
「被災地被災地」と称することが逆に差別になってないか、とか
具体的に直接何もしてないじゃないか、とか複雑な思いが脳裏にあるので
一言で「お祈り」を述べるのに未だに抵抗があります。

しかしどうか、これ以上悲しい涙が増えませんようにと心から願います。

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